「ローンの審査が通らない、どうして俺だけ落ちるんだ?」
まわりの友人が結構家を購入してる時期でした、子供二人の学区内で良さそうな建売があったので直接現地にいる不動産屋さんに中を見せて貰って、そのまま申し込むことにしたのが1週間前。
「どこの銀行でも良いので仮承認を取らないと、この物件は契約できないので急ぎいくつか事前審査を出してみましょう」ということで3箇所に出してもらって、承認が出たらすぐに契約の約束もしたのに、先ほどの電話で全滅が決定した。
落ちる理由は言ってくれないとのことだったけど、最後の否決連絡の時に「一度個人情報を調べてみた方が良いと思います」「すぐには他に出しても難しそうです」などと何かしらわかってるような口ぶりで言われたこともあって、ネットで色々ローン審査のことを調べ始めました。
わかったのは過去に滞納したり支払を踏み倒したりしていると通らないということでした。
しかし、車のローンとショッピングのクレジットカードはちゃんと払ってるし、若い頃を思い出しても特に思い当たることはありませんでした。
妻にも否決の報告とともに信用情報のことを話してみましたが同じような反応で、どちらかというと「ホントは何かわかってるんじゃないの?」とも取れる表情。
調べていると「CIC」という信用情報を自分で開示することができるということもわかり、スマホで取れるようなので早速「開示請求」をしてみました。
しかし何だか記号も多く見方がわからなかったので、結局先日の不動産屋の担当さんに見て貰うことに・・・・
その担当さんだけではわからないのか、他の人にも見て貰ったりパソコンで何か調べたりしてくれて出てきた答えは「この○○カードが異動といってブラック状態になっているようです、ここに載ってる3年後の秋にならないと住宅ローンは難しいです」という衝撃的なものでした。
この○○カードは少額の限度額だったので親にその限度内でお小遣い的に使ってもらうために渡していたもので、すっかり忘れておりました。そういえばそこから何度か手紙がきてた時期がありましたが、ゴミ箱に直行だったはず。
両親に確認したところ、途中何か月か振込に行けない時期があったけど、もう何年か前に全部返して今は使ってない」とのこと。「もう支払いは終わってるのに何年間もダメなのか?」どうも釈然としません。
そういえば、ローンを調べる中で「住宅セレクション」というローンに強いことを謳ってる会社のHPに何度か行き当たったので、ダメ元で無料相談の予約を取ってみました。
当日は開示したデータを持参して店舗に行ってみましたが、少しパラパラとめくって「確かにこのカードが異動になっています。〇年〇月に異動が発生して〇年〇月に完済・完了となっているので、そこから5年間この情報を保有しますよ!というのがこの右上の日付なんです。」やはりそうだったのかと絶望的な気分になりました。
ところが住宅セレクションの担当さんは続けて「通常、異動がつくとこの保有期間が終了するまでは住宅ローンは通らないんです、金融機関はローン審査の冒頭で個人情報を開示してまずここを確認しますので。しかし当社は保有期間が残っていても状況によっては総合的な判断で喪明けを待たず住宅ローンの承認が取れるところと提携しております」と言ってくれるではないですか。
ただその部分を承知で融資の承認をする以上、少なくとも今あるローン(車など)の返済が少しでも遅れてると難しいとも言われました。ここについても持参したCICで確認していたようで「他に遅れは無さそうです、そもそもダメ元というお気持ちかと思いますが、事前審査を出してみましょう!」ということになり、私にとって4つ目の金融機関の審査申込書を書いたのを覚えています。
結論から言うと、無事にそこで承認が取れて、欲しかった建売を買うことが出来たんです。
相談に伺った日から家の引渡しまで、住宅セレクションの担当者さんと色んな話をしましたが、私と似た状況で思いもよらぬ否決をもらってしまうケースもよくあるそうです。
今はクレジット払いやローン無しで生活するのはかなり稀なので、そういう事態に陥るリスクはどんどん増してるとのことでした。
また金融機関サイドも少しずつ「異動」=「絶対貸さない」というスタンスを緩和して、現在の状態を重視しようとする傾向にはあるけど、まだまだごく少数とも仰ってました。
それと当時車のローンとショッピングの分割・リボが合計で200万円近くあったのですが、住宅ローンを組む時に「おまとめ」をしてくれて、金利のせいなのか月の支払い額も下げてくれたんです。
あれから2年になりますが、家を持てた喜びだけではなくて今後の生活で結構大事なことを沢山知ることができたなぁと思っています。 もちろん今後の自分の人生で信用情報に「異動」の文字が入ることは無いと思います。
住宅セレクションさん、ホントにありがとうございました!