４０代・会社経営・勤続２０年・年収４１０万・既存借入３００万
親の代からの印刷関連の会社を継いで２０年、妻と二人の子供達との４人で神奈川県西部の町で暮らしておりました。以前、家を所有していた時期もありましたが色々あってここ１５年は賃貸マンション暮らし。
上の子が就職で家を出ることになり、下の子も専門学校に通う関係で学区などに縛られることもなくったこともあって、妻との間でもう一度家を持てないか？という話題が出るようになっていました。
ただ、夫婦共通の認識で「現状だと住宅ローンなんて組めないだろうな・・」という思いもありました。 経営者ということで毎年決まった額の役員報酬を受け取ってはおりますが、ここ数年はコロナの影響でかなり厳しく役員報酬も下げざるを得ない状況で、会社の決算も赤字となっていたためです。
「赤字の会社の経営者でも住宅ローンを組めるのかな？」二人で話していても埒が明かないので、取り敢えず仕事上付き合いのある地元の信用金庫に行ってみました。
担当の方の反応はかなり渋いもので、結論から言うと役員報酬として収入があっても会社の決算書を見なければならないので難しいというものでした。
更に車のローンやショッピングリボ・キャッシングなどが重なり３００万円近くになってしまってることも足を引っ張るとのこと。
そりゃそうだよね・・・二人でそんな会話をした記憶があります。でも一応金融機関に訊いてみたことで、諦めもつきました。少なくとも私は・・・
妻はその後も住宅ローンのことを色々調べていたようで、ある日「ダメ元でローン相談の予約を取ったから一緒に行こう」と言い出して半ば強引に連れて行かれました。
住宅セレクションという会社で相談に向かう車内でホームページを覗いてみると、確かにローンに関することがびっしり載っていて少し期待が持てます、でも赤字決算だしな・・・そんな複雑な心境で相談が始まりました。
１時間以上、担当の方の質問に応えたり妻が用意していた収入関係や借入関係の書面を見せたりしましたが、「法人の決算が赤字でも個人としての役員報酬を審査年収として見れます、ただ会社の決算書を審査時に要求されない金融機関を選ぶ必要があります」という説明でした。続けて「既存のお借入れもこのまま残した状態だと貸してくれないし貸してくれたとしても金額的に全然不足します」とのこと。
その日決った方針は以下のようなものでした・・
・赤字決算でも審査時に決算書の要求をしてこない金融機関を選ぶ。
・私単独の収入だと足りないので、妻のパート代も合算して審査する。
・既存のお借入れは、そのまま残せないのでおまとめローンを使って1本にして月の支払額を下げる
その日は担当者さんが用意してくれた事前審査の申込書に夫婦で記入して、帰宅後に足らない書類などをメールで送りました。
もっと待たされるのかと思っていたら２日後「事前審査の承認が取れましたよ！」との連絡があり「物件の相談」をしたいからお店に来れますか？と言うではありませんか。
半信半疑でお店に行ってみると先日の担当者さんが事前審査の承認通知とやらを見せてくれました。 やり方次第で結果は変わるんだな・・とつくづく思いました。
この日呼ばれたのは私達は一応新築戸建てを希望ということで最初の相談時にお伝えをしていましたが、今回の事前承認の金額からすると建売以外でも○○万円以下位の土地なら注文住宅も可能なので、どちらの方針で探すかの確認もあったようです。
「そりゃ注文で出来るならそうしたいけど、そんな安い土地ありますか？」という私の問いかけに担当者さんが1枚の資料を見せてくれました。「○○万円」確かに金額は大丈夫そうです。「○○様のご希望エリアだと現在、この土地なら資金計画的には嵌りますので、ここを見て頂いてピンとこないようなら建売に切り替えてお探しさせていただくという感じで如何でしょうか？」という提案です。
もちろん異論など有るはずもなく隣の市町村でしたので、その場で案内をしてもらって後日子供達も連れていって見せました。
結果的に現在の我が家はその土地に建っています。
相談時は知らなかったんですが住宅セレクションさんでは自社で建築もやっていて毎年県内で数十棟注文建築の家を建てているそうです。社内に設計士さんや現場監督さんがいらしたので打合せも楽しく進められました。
そもそもローンが組めそうもない！というところからでしたので、結果的に注文住宅を購入出来たことは驚きです。しかも月の支払額は当時の家賃＋借入の返済額より現在の方が少し安くなってるんです。
諦めなかった妻と住宅セレクションさんに感謝です！この家は手放さないように頑張っていこうと思います、ありがとうございました。
