神奈川県内にお住まいで、
「住宅ローンを組むなら、地元の銀行からお金を借りたい」
「ローンの相談は時間をかけて店舗の窓口で進めたい」
という方におすすめしたいのが、横浜銀行の住宅ローンです。
横浜銀行は、名前の通り神奈川県横浜市内に本店を持つ、神奈川県民おなじみの地方銀行となっています。
ただし、横浜銀行で提供されている住宅ローンは、1種類ではありません。
必要に応じて金利のタイプを決めたり、他金融機関の住宅ローンと比べたりできるように、ここでは横浜銀行住宅ローンの金利や申し込み要件、メリットなどを詳しくお伝えしていきます。
横浜銀行の住宅ローンを紹介
変動金利型住宅ローン
変動金利型住宅ローンの特徴は、「定期的に金利が変わる」こと。最初は住宅ローンを申し込んだときの金利が適用され、以降は半年に一度金利の見直しが行われます。
景気が悪くなっていれば金利は下がり、逆に景気が良くなっていれば金利が高くなるのが変動金利です。
ただし、変動金利型の住宅ローンでも、無制限に金利や返済額が上がっていくわけではありません。
大幅な景気の変動があったとしても、住宅ローン返済額の増額幅は、「前回返済額の1.25倍」が上限となります。
変動金利型の住宅ローンは、「将来的に金利が上がってしまうかもしれない」というリスクを抱えているので、固定金利型よりも金利が安いです。
融資を受けた後に不景気が長く続けば、固定金利型の住宅ローンよりも支払う金利総額を安く抑えられます。
固定金利指定型住宅ローン
「指定の期間、金利が変わらない」のが固定金利の特徴です。
横浜銀行では、「3年間」「5年間」「10年間」という期間限定の固定金利を利用できます。
完済までずっと固定金利になるわけではなく、指定の期間が過ぎたら、改めて固定金利にするか変動金利にするかを選び直すという契約です。
景気の変動による金利の上下幅が少ないため、金利の低い時期にローンを組んでしまえば、住宅ローンの返済総額を抑えられます。
住宅ローンのような、20年、30年といった長期スパンで返済していく借入は、金利の変動リスクが高くなりやすいです。「月々の住宅関連費をなるべく固定したい」「将来ローンの返済額が上がるのは避けたい」と考えている場合は、固定金利指定型住宅ローンを選ぶと良いでしょう。
フラット35
フラット35は、最大35年間固定金利で融資を受けられる住宅ローンです。
元は「独立行政法人住宅金融支援機構」という政府機関から提供されているローンですが、各金融機関の窓口から申し込むこともできます。
金融機関によって若干手数料などが変わってくるため、同じ「フラット35」でも、より条件の良い申し込み窓口を探す人は少なくありません。ただし、
・頭金なし
・非正規雇用・自営業者等でも申し込み可能
・繰り上げ返済手数料無料
で利用できるといったメリットも多いため、「長期の固定金利ローンを組みたい」という人におすすめです。
気になる横浜銀行の金利はいくら?
変動金利型住宅ローンの金利一覧
変動金利型住宅ローンの金利は、融資手数料型の場合0.47%、標準型の場合0.6%となっています。
同じ変動金利型住宅ローンの中でも、プランによって厳密には返済負担が変わってくるので、注意しておきましょう。
なお、変動金利型も固定金利指定型も、店頭で表示されている金利から一定のパーセンテージを差し引きしたものが実際の金利になります。店頭金利が2%を越えていても、割引込みで考えれば低金利で融資を受けられる場合も多いので、ローンの相談をする際は「最終的に金利が何%になるのか」を意識すると良いでしょう。
固定金利指定型住宅ローンの金利一覧
固定金利指定型の住宅ローンは、「何年間固定金利にするのか」で金利が変わります。
3年・5年・10年の金利を融資手数料型・標準型ごとにまとめると、以下の通りです。
○融資手数料型の金利
・固定金利指定型3年:0.495%
・固定金利指定型5年:0.545%
・固定金利指定型10年:0.745%
○標準型の金利
・固定金利指定型3年:0.625%
・固定金利指定型5年:0.675%
・固定金利指定型10年:0.875%
ご覧のように、固定金利期間が長ければ長くなるほど、金利も高くなっていきます。
金利を固定できる期間が長いということは、その分、将来の景気変動リスクを抑えることができるということです。
「変動金利型ほどのリスクは負いたくないが、こまめに金利を見直したい」という場合は、3年や5年といった比較的短期間の固定金利選択型住宅ローンを組むと良いでしょう。
一方で、「中長期に渡って金利の変動リスクを抑えたい」場合は、固定金利期間の長い10年の固定金利選択型住宅ローンを利用するのがおすすめです。
フラット35の金利一覧
固定金利で最大35年ローンを組めるフラット35の金利は、
・頭金が10%を越えているかどうか
・借入期間が15~20年以内
・借入期間が21~35年以内
で変わります。
頭金を不動産価格の10%以上用意できていれば、15~20年以内のローン金利は年間1.43%です。同じ条件で、21~35年ローンを組むと、金利は1.5%になります。
頭金ゼロの場合、または頭金があっても不動産価格の10%に達していない場合の金利は、15~20年ローンで1.6%、21~35年ローンで1.76%です。
どちらがおすすめ?融資手数料型VS標準型
住宅ローン金利の説明を見て、「融資手数料型って何?」「標準型とは?」と疑問に思った方もいるでしょう。
融資手数料型・標準型とは、各住宅ローンに用意されているプランの違いです。
簡単に説明すると、融資手数料型は、ローン完済まで金利が安くなる代わりに、初期費用として高めの事務手数料が必要なプランとなっています。
一方の標準型は、金利がやや高くなるものの、ローンに必要な各種手数料を安く抑えることで、初期費用を節約できるプランです。
一般的に、住宅ローンの借入期間が長くなると、金利の低い融資手数料型のタイプを選ぶ方が総返済額は安くなります。
「新築の家を買う」「建て替えをする」など、高額のローンを組む場合は融資手数料型を選びましょう。
しかし、「古くなってきた実家をリフォームする」など、借入の規模を数百万円単位に抑えられる場合は、標準型を選んで初期費用を減らし、短期間でローンの完済を目指した方がお得です。
金利が0.03%安くなる「さらにおトクな金利プラン」とは
横浜銀行では、特定の条件を全てクリアしたローンの利用者に対して、ローン金利が0.03%安くなる「さらにおトクな金利プラン」を提供しています。
さらにおトクな金利プランの利用条件は、以下の5つです。
・利用者が20歳以上であること
・給与振込口座を横浜銀行の口座に設定していること
・横浜銀行のネットバンキングを契約していること
・住宅ローン利用者専用のカードローンに申し込むこと
・横浜銀行指定の保証会社で保証を受けられること
上記の項目を全て満たしている人だけが、金利の優遇を受けられます。
ただし、さらにおトクな金利プランの対象になるのは、不動産の新規購入ローンのみ。
同じ住宅ローンでも、借り換えローンやフラット35を希望する場合は利用できません。
また、住宅ローン利用者専用のカードローンは、申込人の信用情報や住宅ローン以外の借入状況によって利用できるかどうかが変わりますし、保証会社の審査に落ちる場合もあります。
利用の可否は申請してみないとわからない部分が大きいので、より金利を安く抑えたい場合は、横浜銀行の店頭窓口や住宅ローンセンターなどで担当者に相談しましょう。
横浜銀行の申し込み基準
横浜銀行の住宅ローンを利用する際の基準は、以下の通りです。
・申し込み時点の年齢が20歳以上であり、住宅ローン完済時の年齢が82歳未満である
・横浜銀行指定の団体信用生命保険に加入できる
・団信と同じく横浜銀行指定の保証会社から保証を受けられる
・年収400万円以上
・返済比率(収入の何%を住宅ローン返済にあてるかを示す割合)が35%以下
・ローンで購入する住まいが営業エリア内にある
ただし、申し込むローンの種類や金利タイプなどによって、一部条件が追加されたり、緩和されたりする場合もあります。
たとえば、「3大疾病保障」付きの団体信用生命保険を選んだ場合、ローン完済時の満年齢は、82歳未満ではなく76歳未満です。保険の保障範囲を増やすかわりに、ローンに申し込める年齢の上限が早くなってしまいます。
なお、上記の基準は、あくまでも横浜銀行側が公表している最低限のレベルです。
実際には、勤めている企業や勤怠年数、融資希望額、過去から現在にかけての信用情報などもチェックされます。
複合的な判断の結果、住宅ローンを利用できるかどうかが決まるということを覚えておきましょう。
横浜銀行の住宅ローンにおける手数料はいくら?
横浜銀行で住宅ローンを組む場合は、プランに応じた各種手数料の負担が必要です。
選んだプランに応じて、初期費用として支払ったり、月々のローン返済に上乗せされたりします。
具体的な手数料の金額は、
○融資手数料型金利プラン(変動金利型・固定金利指定型共通)
・不動産担保取扱手数料:3万円(税別)
・住宅ローン事務取扱手数料:借入金額×2.2%
○標準型金利プラン(変動金利型・固定金利指定型共通)
・不動産担保取扱手数料:3万円(税別)
・住宅ローン事務取扱手数料:2万円(税別)
・保証料(融資額・借入期間に応じて変わる)
○フラット35の金利引き下げタイプ
・借入手数料:借入金額×1.56%(最低税別3万円以上)
○フラット35の金利標準タイプ
・借入手数料:3万円(税別)
です。
横浜銀行の団信の種類と上乗せ金利
住宅ローンを利用する際、横浜銀行を含め多くの金融機関で、団体信用生命保険への加入を求められます。
団体信用生命保険、通称団信は、「契約者が死亡・ないし重度の障害を負った場合に、ローン残債を肩代わりしてくれる生命保険」です。
とはいっても、金融機関によって団体信用生命保険のカバー範囲は違います。
また、団信もタダではないので、保障範囲を広げれば広げるほど住宅ローン金利が上乗せされていきます。
横浜銀行の場合、選べる団信の種類と上乗せ金利は、以下の通りです。
・標準の団信:金利の上乗せなし
・がん保障特約付き団信:+0.2%
・3大疾病保障特約付き団信:+0.25%
・8大疾病保障特約付き団信:+0.3%
・全傷病保障特約付き団信:+0.35%
・ワイド団信:+0.3%
基本的には、保障範囲が広くなればなるほど、金利の上乗せも増えていく計算です。
ただし、団信にもそれぞれ加入時の審査があります。
既往症がある場合、ワイド団信以外は審査が厳しくなるといった違いもあるので、「金利をどれだけ上乗せするか」「保障をどこまで広げるのか」「自身の健康状態で団信の加入要件をクリアできるか」などを良く考えて決めましょう。
横浜銀行の住宅ローンのおすすめポイント
横浜銀行で提供されている住宅ローンのおすすめポイントは、「安心感」です。
地元で長い歴史を誇る老舗の地方銀行なので、統合や経営破たん等のリスクは低いといって良いでしょう。
また、県内各地の支店や住宅ローンセンターまで足を運べば、住宅ローンについて対面で相談することができます。
団体信用生命保険やローンそのものの種類も多く、「金利を抑えたい」「積極的に繰り上げ返済をして返済期間を圧縮したい」など、ご要望に応じたローンの利用が可能です。
そのほか、全国各地の宿泊施設やリゾート、家事代行サービスなどを格安料金で利用できる「Club Off」という優待サービスも付いてきます。
大手企業の福利厚生と同等のサービスを優待価格で使えるので、付帯サービス目当てで住宅ローンを組むのもおすすめです。
横浜銀行の住宅ローンのメリット・デメリット
横浜銀行の住宅ローンのメリット
横浜銀行の住宅ローンは、何といっても金利が低いこと。
特に、変動金利型・融資手数料型の住宅ローンは、年利0.44%で融資を受けられます。
半年に一回金利の見直しがあるとはいえ、年利0.44%は大手地銀としてトップクラスのお得さです。
また、「ローンの選択肢が広い」というメリットも見逃せません。
変動金利型の住宅ローンだけでなく、3年・5年・10年の固定金利指定型住宅ローンや、最長35年固定金利のフラット35も利用可能です。
ネットバンクと違って実店舗もあるため、「どのローンを選べば良いのかわからない」「自分に合ったローンを知りたい」といった場合に、最寄りの窓口や住宅ローンセンターでスタッフに相談できるという強みもあります。
横浜銀行の住宅ローンのデメリット
横浜銀行で利用できる住宅ローンのデメリットは、横浜銀行のエリア内にある物件を買う場合しか利用できないことです。
全国どこでも申し込めるローンではないので、基本的には東京都の一部または神奈川県内の物件を購入する必要があります。
ただし、横浜銀行を給与の振込先にするなどすれば、さらなる金利優遇を受けることも可能です。
総合的に考えると、条件を満たせる人にとってはメリットの多い住宅ローンといって良いでしょう。
横浜銀行の住宅ローンが向いている人はどんな人
横浜銀行の住宅ローンが向いているのは、
・実店舗で詳しい人に相談しながらローンを選びたい
・数十年後も経営が安定していそうな金融機関から融資を受けたい
・安心感と金利の低さを両立させたい
という方です。
大手地銀だけあって、横浜銀行は地元で抜群の知名度と利用者数を誇ります。
住宅ローンは長期間で返済していくローンなので、将来的な安定感を重視したい人は、横浜銀行の利用をおすすめします。
審査がスムーズに進むインターネットでの事前審査
住宅ローンを組むときは、事前審査と本審査という2回の審査が必要です。
横浜銀行の場合、最初の審査である事前審査をインターネット上の公式サイトから申し込むことができます。
本来なら、「銀行の窓口に足を運ぶ」「必要書類を揃えたり提出書類に記入したりする」「書類の不備をチェックして提出する」という手順を省略できるので、忙しくてローンの申し込みに時間を取れない人は、Web申し込みを利用してみましょう。
Web申し込みの場合、24時間いつでも事前申し込みが可能です。
提示される指示に従って、必要な内容を埋めていくだけなので、初めて申請する人も戸惑うことなく申し込みできるでしょう。
まとめ
横浜銀行は、幅広い保障と金利タイプのなかから、自分に合ったローンを選べる金融機関です。
実店舗を使った相談窓口があるため、「ネットバンクは不安」という方でも安心して利用できます。
大手の地方銀行のなかでは金利も低く、幅広い選択肢があるのもポイントです。
ただ、ほかの金融機関と比較してみないと決められないという方も多いでしょう。
横浜銀行と他金融機関の住宅ローンを比べて、自分たちに合ったローンを選びたい方は、神奈川県内の住宅ローン相談を受け付けている当社・当サイトまでぜひ一度、ご相談ください。